裏MVPファイル@
   P.N.空色のカンガルー
    現住所:群馬県
空色のカンガルー 4号からモスモスにデビュー。
本名のほか「言はで思ふぞ」「だからだめなんだ」と複数のペンネームで
約15回の掲載、うち大賞2回という輝かしい戦績を残す。
モスモス編集部からMVPにという声がかかりながら辞退した裏MVPである。
書道の腕は本格的でこれを活かした作品も多い。
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↑「下敷画集」での作品を再現して
色紙に書いていただいたもの

空色のカンガルーは草食動物がおずおずと様子を探るように我々のもとに現れた。
北海道はシゲチャンランドで開かれたモフモフのプチオフ会に何と群馬から日帰りでやってきたのだ。滞在時間は僅か3時間。普段は折り目正しいが、ときどき突拍子もないことをする人らしい。
モスモスでは4号より本名で投稿。その後14号よりペンネームに変え、「言はで思ふぞ」「だからだめなんだ」と複数のペンネームで活躍。約15回の掲載、うち大賞2回という輝かしい戦績を誇る。
当然モスモス編集部から是非MVPにという打診が来ることになった。 ご存知ない方の為に説明しておくと、モスモスでは特に優秀(?)な投稿家をMVPと認定し、その人となりを紹介するコーナーがあった。表紙をめくって最初の2頁をブチ抜きで載せるためかなり目立つコーナーだ。 編集部側としては本名をペンネームに変えたいきさつなども聞いてみたいので本名と顔写真が出る カタチでやりたい、という。 空色のカンガルーはかなり迷った末、これを辞退することにした。

「モスモスには、確かに本名で投稿していました。しかし、これはお遊びだから特に本名を隠す必要もないし、 モスモスに投稿していることで、遠く離れて住んでいる学生時代の友人達に 『俺ってこんなことやってんだぜーっ!』っていうメッセージを送っているつもりだったのです。
そのために、本名で投稿することはそれなりの意味を持ってました。
でも、社会人となって、それなりの責任や人間関係も生じました。
その一方で、モスモスに投稿する作品を作ったり、作品が掲載されたモスモスを見ながら一人悦に入っていたりしていると、 何だか自分の中にもう一人の自分がいて、そのもう一人の自分がモスモスという場で何やら作って掲載されて楽しんでいる (別に二重人格、ということではありませんので念のため)ような気がしてきたのです。
そうなると、無理に素性や素顔を明かす必要はないんじゃないか、 一二三四五六さんのように、謎なままの存在でいるのもかえって楽しいんじゃないか、と思うようになってきたのです。 」(「モスモス同盟」のコラムより転載)

彼はその時の心境をこう説明する。考え深いというか、何事にも慎重である。石橋を叩いて壊すタイプだ。
その一方でシゲチャンランドで買った大西さんデザインの腕時計を2回もなくす(!)というどこか間の抜けた一面も持つ。

MVPは辞退したが、誰よりもモスモスを愛してきたのはこの人なのだと思えてならない。そのモスモスへの思いを、約10年経った今も持ち続けていることを、ネットのあちこちで晒していることからもそれは明らかである。
現在のハンドルネームは「空色のカンガルー」。ハンドルネームはそれを考えているときにふと脳裏に思い浮かんだ言葉なのだそうである。由来を調べてみると子供の頃に読んだ童話のタイトルだったそうだ。ちなみにその本は数年前ネットを通じて入手したという。

オフ会では終始言葉数少なめだった。 子供たちが積んである流木に登って遊んだり、皆でワインを酌み交わしていたりする様子をほほえましく眺めていた。
「初対面の人たちばかりだと、自分のことをわかってもらいたくて、どうしても自分のことを話す一方になり、皆さんに不快な印象を与えてしまうと思い、聞く方に徹しました。」
やはりここでも考え深い一面を覗かせる。
筆ペンで記念に何か書いて下さい、というと、達筆でさらさらと書き上げた。

秋の終り
心あたたまる
ひとときを
ありがとう

10月の末、北海道の厳しい冬はすぐそこまで来ていた。
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